2026年7月16日 新規開拓

営業AIの会社に、営業代行から営業が来る──なぜ「数を追う営業」は的外れになるのか

営業AIの会社に、営業代行から営業が来る──なぜ「数を追う営業」は的外れになるのか

この記事の結論

  • 弊社には毎週、営業代行会社から営業の連絡が届く
  • そのほとんどが、弊社が何をしている会社かを確認していない
  • 原因は担当者ではなく、「数を追う」構造にある。1社ずつ見る時間がない
  • 送られた側は一瞬で気づく。その瞬間、信頼はゼロになる

弊社には毎週のように、営業代行やテレアポ代行の会社から、営業のご連絡が届きます。

BtoB営業を支援するAIツールを提供している会社なので、「営業に課題があるはずだ」と見込まれるのは、ある意味で自然なことかもしれません。

ただ、届いたメールを読むたびに、考えさせられることがあります。


「拝見しました」と書かれているのに

そのほとんどが、弊社が何をしている会社なのかを、確認していないのです。

弊社が提供しているのは、営業の作業をAIが担い、送信の判断は人が行うツールです。そこに、人力で電話をかけ続ける代行サービスの提案が届きます。方向性が真逆です。

また、弊社にはパートナー(代理店)制度があり、サイト上でも公開しています。営業のプロフェッショナルであれば、そちらのほうがご一緒できる可能性が高いはずです。しかし、それに触れたご連絡はほとんどありません。

なかには、サービス名を間違えたまま「拝見しました」と書かれているメールもあります。


悪いのは、担当者ではない

ここで強調したいのは、送ってきた担当者を責めたいわけではない、ということです。

原因は、構造にあります。

件数が目標になれば、1社ずつ丁寧に確認する時間はなくなります。リストに入れて、送る。次のリストに入れて、送る。それを繰り返さなければ、目標には届きません。

相手が何をしている会社なのか、どんな考え方でサービスを作っているのか、すでに接点があるのか——それを調べる余裕は、どこにもないのです。

数を追う営業をしている限り、誰がやっても同じことになります。これは個人の資質ではなく、仕組みの問題です。


しかし、送られた側は気づく

とはいえ、送り手の事情は、受け手には関係ありません。

そして受け手は、一瞬で気づきます。「ああ、見ていないな」と。

その瞬間、そのメールは営業ではなく、ただの雑音になります。それどころか、以前お断りした相手からまた届けば、印象はマイナスにまで振れます。

つまり、数を送るほど、信頼を失っていく。これが「数を追う営業」が抱える最大の矛盾です。効率を求めた結果、最も非効率なことをしている。

そして皮肉なことに、営業を支援するサービスを売る会社が、自社の営業でそれを証明してしまっている場面を、私たちは毎週のように目にしています。


だから、1社ずつ当てる

弊社が「1社ずつ」にこだわるのは、この構造から抜け出したいからです。

その会社が何をしているのか。今、どんな状況にあるのか。なぜ、この提案がその会社に合うと考えたのか。それが伝わる一文があるだけで、受け手の反応はまったく変わります。

弊社が自社運用したコールドメールでは、開封率56.3%という結果が出ています。ただ、これは特別な技術の成果ではありません。1社ずつ見て、1社ずつ書いた。その結果でしかないのです。


作業はAIに、判断は人に

もちろん、1社ずつ向き合うのは手間がかかります。だから多くの現場が、テンプレートの一斉配信に戻っていきます。

しかし、減らすべきは「1社ずつ」ではありません。そこにかかる「作業」です。

Nudge HQは、AIが1社ごとに相手企業の情報を読み取って文面を作成し、リスト作成から追客の準備までを担います。そして、送るかどうかの最終判断は人が持ちます。一度お断りの返信があった相手には、二度と送りません。

「1社ずつ向き合う」を、現実的な手間で続けられるようにする。それが、私たちがつくっているものです。


まとめ

営業AIの会社に、人力の営業代行の提案が届く。パートナー制度があるのに、誰も触れない。サービス名すら間違っている。

これは、担当者の怠慢ではありません。「数を追う」構造が、そうさせているのです。

しかし、送られた側は必ず気づきます。そして、数を送るほど信頼は失われていく。だからこそ、私たちは1社ずつ当てることを選んでいます。


1社ずつ、的確に。Nudge HQについては [こちら]

よくある質問

なぜ的外れな営業メールが届くのですか?
送り手が「数を追う」営業をしているためです。件数が目標になると、1社ずつ相手を確認する時間がなくなり、リストに従って送るしかなくなります。担当者個人の資質ではなく、構造的な問題です。
テンプレートの一斉配信は、なぜ成果が出にくいのですか?
受け手が「自分に向けて書かれていない」と一瞬で見抜くためです。そう思われた時点で読まれなくなり、以前断った相手に再送すれば、印象はマイナスにまで振れます。数を送るほど信頼を失う構造です。
1社ずつ向き合う営業は、手間がかかりすぎませんか?
すべてを手作業で行えば現実的ではありません。ただし、相手企業を調べる、文面を作成する、追客を管理するといった「作業」はAIに任せられます。減らすべきは「1社ずつ」ではなく「作業」です。

営業の作業は、AIに任せられます。

リスト集め・メール作成・追客を自動化。最後の送信だけ、人が決める。

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